ゴム風船のこと

ゴム風船のことをお話します。

「ゴム風船って、環境にやさしいってどういうことなの?」
「風船を飛ばしたい・・・」など、ゴム風船について記載しています。
『正しい知識』で安全に楽しく風船をご使用ください。

バルーンリリース(風船飛ばし)ガイドライン

必ず守ってください。(↓)

  1. リリースにはヘリウムガスを使用すること。水素ガスは禁止
  2. リリースされる風船は、ラテックスを原料とする「ゴム風船」であること。
    フィルムバルーンや自然環境で生分解しないものは使用しないこと。
  3. 使用するゴム風船の留め具に、プラスチックなどの生分解しないものは使用せず風船自体でしばること。
  4. 糸など持ち手をつける場合、ゴム風船と同等の生分解性を持つものを使用すること。
    木綿糸や紙ひも、輪ゴムなどを推奨。
  5. ゴム風船はすべて単体とし束ねてリリースしないこと。
  6. 雨天、強風の場合はリリースしないこと。
  7. リリースする場合は電線や架線に充分注意すること。

環境にやさしいゴム風船

ゴム風船は天然ゴム100%<ラテックス>で作られています。
ラテックスは日光や水によって分解されます。
分解作用は空気に触れたとたんにはじまります。
酸化による変色が分解家庭の最初の兆候です。
太陽光線にさらされると分解がはじまりますが、自然界の微生物は暗闇の中でも天然ゴムを分解します。
研究によるとラテックス製の風船と樫の落葉とが同じ条件下にある場合ほぼ同じ速度で分解するという結果が出ています。
土から生まれて土にかえるゴム風船は、プラスチック、金属、ガラス製品などに比べ、人間が生み出した製品の中でも実に稀な」自然環境にやさしい製品なのです。

ゴム風船の原料は天然物質です

ゴム風船はゴムの木から採取する乳状の樹液で作られています。
ゴムの木はもともと南アフリカの熱帯雨林が原産で現在では東南アジアを中心に熱帯地域の多くの国々で育成されています。
ゴムの木の樹皮に切り口をつけ、そこからにじみ出てくる樹液をカップに集め精製し、液体の状態に保ったものが「ラテックス」です。

空に飛んでいった風船はどうなるの?

空に飛ばした風船のほとんどは上空約8000メートルまで上昇していきます。
風船はそうした空の高い所で凍結し、破裂してスパゲティ状になり、拡散しながら地上に落ちてくるということがわかっています。
私たちが、ゴム風船の落ちてくる所を見たことがないわけも、これでわかりますよね。
実際、世界各地で行われているビーチクリーンナップ運動(海辺での清掃活動)の報告でも、回収されるゴミのワーストグループにゴム風船の名があがったという例はありません。
時には野生動物がゴム風船の柔らかい断片を食べてしまうこともありますが、実証研究の結果では、飲み込まれた断片は動物自身には何ら害をおよぼさず、最終的には消化器系を通って排出されることが知られています。

ゴム風船を長く置いておくとどうなるの?

ゴム風船は天然ゴムを原料としているので、時間の経過とともに光や水分で生分解がおきます。
よく見られる例として輪ゴムを長く放置しておくと切れやすくなりますが、これが植物が腐る現象と同じです。

四角や星型など変わった形のゴム風船は作れるの?

ふくらむ前の形としては、どんな形でも作れます。
しかし、ゴム風船は丸くふくらむ性質が強いため、四角や星型の風船も丸く膨らんでしまいます。

なぜゴム風船は丸くふくらむの?

息やポンプで空気を入れ続けると風船の中の圧力が高まってゴムが伸び、最も自然で美しい形、すなわち球形になるのです。

小さなゴム風船がなぜあんなに大きくふくらむの?

ふくらんだゴム風船の中には高い圧力の空気やガスが入っていますが、気体は圧力の高い方から低い方へと流れ出します。
膨らんだゴム風船の伸びて薄くなった隙間(分子レベル)から、圧力の高い空気やガスが自然に外側へもれていくのです。

小さな子どもにゴム風船をあたえるとき、気をつけたいこと

子どもたちにとって、軽やかで柔らかいゴム風船は楽しい遊び相手です。
しかし、小さな子どもたちは口にものを入れる習性があるため、ゴム風船を膨らませようとして間違って飲み込んでしまうことが考えられます。
6歳未満の子どもたちには膨らませたゴム風船で遊ばせてあげて下さい。
万が一ゴム風船を飲み込んでしまっても自然に排出されますが、呼吸器系に入った場合は呼吸困難などの事故につながります。十分気をつけましょう。
小さな子どもたちのまわりはいつもきれいにしておきたいものです。
使わないゴム風船や、割れた風船の破片などは、子どもたちの目の届かないところに置きましょう。

ゴム風船をリリースする(空に飛ばす)場合、どうすればいいの?

ゴム風船の口元にプラスチックなどの止め具は使わないようにしましょう。
自然な状態で生分解しないものは、空に飛ばしてはいけません。
手で持ってリリースする場合には、紙ひもを使用します。

ときどきゴム風船についている白い粉のようなものはなに?

ゴム風船の品質保持のために添加されたものですが、でんぷん粉や無機質のものがほとんどです。
ベビーパウダーなどに使用されているものと同じで、特に有害な物ではありません。